７月２９日の日経新聞に、缶詰の起源についての記事が載っていました。
その記事によると、缶詰の発明は１９世紀はじめにさかのぼるそうです。
１９世紀はじめフランス軍は、国土拡大のための遠征で食糧補給に苦慮していました。
ナポレオン政権は、食料を長持ちさせる方法を懸賞金付きで公募。
その公募で採用されたのが、ニコラ・アベールでした。
アベールは、密封して加熱殺菌するという缶詰の原理を発明しました。
アベールはもとは腕の良い料理人だったそうで、乾燥や燻蒸という伝統的な保存法への知識が豊富だったことが、缶詰の発明につながったそうです。
私は以前海外から輸入した缶詰を国内の小売店に提案したことがあります。
その時、客先から最後の最後に資料提出を求められたのが、缶詰の賞味期限設定の根拠でした。
「缶詰＝長期保存」というのが常識だと思っていた当時の私は、なぜそんな常識レベルのことを資料にしなければならないのか理解できませんでした。
しかし大口の案件だったこともあり、嫌々缶詰製造について一から調べ、缶詰工場の製造工程と突き合わせて、間違いなく缶詰の製造方法に間違いがないことを確認して、缶詰の賞味期限設定根拠を作成しました。
嫌々した仕事でしたが、別の案件で缶詰を提案したときは、先方から言われる前に賞味期限設定の根拠を資料付きで説明し、良い結果につながりました。
今となっては懐かしく少し恥ずかしい思い出ですが、その当時にこの缶詰発明の話しを読んでいれば、嫌々ではなくもう少し違った気持ちで仕事に取り組んでいたかもしれません。
この日経新聞の記事は、「保存食品開発物語」という本を参考にしたとのこと。
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７月３１日現在安い中古本がまだあるようです。
興味がある方はお早めに！
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